【自衛官の異動】希望の職務・地域に自ら人事調整する方法!調整時期が重要です!

「私は連隊で勤務していた元自衛官です」と口で言っても信じようがないですよね。

ということで、私が嘘つきではないという身の証を立てるため退職と予備自衛官の辞令書を掲載します。

 
顔出しは勘弁してください。
最近、頭部がアレなんで。

代わりに私のプロフィールを公開します。

KOJIのプロフィール

部隊名などはボカしていますが、多分、私を知っている人なら気付くレベルでまとめています。(だって名前出てるし。)

なぜ、わざわざ身元を明かすのかと言うと『ネット業界の信用度が低いから』です。
ここまでしないと最低限の信用さえ得られないと思っています。

では逆になぜ信用される必要があるのか?

それは私の記事を読んで実際に行動してくれる人の後押しをしたいからです。

(そもそも、信用度の低い情報で決心して行動するなんてことは自衛官としてあるまじき考え方ですよ。)

ですので、少なくとも記事の内容を実践してみようと思ってくれた方の期待だけは裏切らないようにしたいと考えています。

 

わざわざ私の自己満足的な主張にお付き合いいただきありがとうございます。
それでは記事をご覧くださいm(_ _)m


どうも 異動命令も絶対に断らないKOJIです♪

 

異動好き?

いえいえ自分の家が、育った地域が、原隊が大好きなので一切動きたくありません。

 

そんな超地域密着型な私ですが、これまで部内外併せて3回(往復で5回)異動しています。

全て指名による異動命令ですが「承知しました」と即答してきました。

異動先の職務は人事2回科先任陸曹1回です。

(ちなみに小隊長経験もあるので『出す方・出される方』両方の取扱い方を知っていますw)

 

本部勤務をしているといろいろな『裏調整』を目の当たりにします。

しかも人事のド正面にいて『異任担当』をしていたので人事的裏調整の結果はすべて耳に入ってくる環境でした。

 

そんな私が『自衛官が希望の職務・地域に自ら人事調整する方法!』について解説します。

別に違法なことをしているわけではありません

いわゆる「うまいことやりやがったな」という調整方法です。

 

希望の職務・地域に自ら人事調整する方法

それではさっそくセルフ人事調整の流れを説明します。

 

セルフ人事調整は2パターンあります。

・知人経由で調整する
・上級司令部等下番時の異動を利用する

自分が使える手口いや手順を選んでください。

 

知人経由で調整する

知人経由で人事調整するパターンです。

◆メリット
・ピンポイントで希望先に調整がかけられる
・知人を通じてより良く自分を紹介してもらえる
・希望先の異動枠を確保できる

◆デメリット
・手間がかかる
・知人に借りができる
・正規の人事ルートで蹴られる可能性がある

◆向いてる人
・全国津々浦々に知人が多い
・高級幹部や人事陸曹とつながりがある

 

【知人経由で調整する流れ】

①希望先につながる知り合いから情報を得る

まずは希望先を調査して情報を得ます。
※すでに希望先の情報を入手しているなら②に進む

・希望職務の場合
→職務担当の交代予定があるか?
→自分の保有特技で就けるか?

・希望地域の場合
→希望地域に空いているポストはあるか?
→自分の所属先から希望先への異動者はいるか?

などの情報を知人から入手します。

 

ここで言う知人とは

・希望先の人事担当者とつながっている
→人事担当者本人
→希望先の本部勤務者
→希望先の部隊等指揮官級(先任や中隊長以上の幹部)

・就きたい職務の現担当者とつながっている
→現担当者本人
→希望先の職場勤務者

・希望先の部隊長と調整ができる
→希望先の同等の部隊指揮官級(連隊長・司令部幹部等)

といった『直接やり取りのできる人』です。

 

これらの情報を入手できたなら②に進みます。

 

ツテがなくこの方法は難しい場合は
上級部隊間の異動を利用する方法』
に進んでください。

 

②人事関係者に一言お断りを入れておく

人事調整を進めていると、希望先から人事担当者や中隊長直電がかかってくる場合があります。

この手の話を内緒で進めているとバレた時の印象が悪くなるので、一言断ってから始めてください。

自分が所属している部隊等の直属の上司・人事担当者・先任に話を通します。
(中隊なら小隊長・人事陸曹・先任上級曹長)

中隊長まで話しを通して了承を得られるのが理想です。

 

もし絶対的に反対されるという場合は自己責任で黙っていても構いませんが、希望先に話を通してもらう知人に『自分がGOと言うまでこっちの人事担当者とか部隊長に連絡しないでください』とお願いしておきましょう。

私の経験上この手の約束は往々にして守られないことが多いですが。

 

③希望先に情報を流す

希望先とつながる知人に自分の現在の情報を渡してアピールしてもらいます。

人事で一番困るのは前評判と実物マッチしないことです。

<人事泣かせな一例>
・バリバリと聞いていたのにパリパリだった
・経験者で即戦力のはずがペーパーだった
・実は服務的な事情を抱えていた

そのため人事担当者は事前調査で異動者の人事担当者や上司や知人に人となりを確認します。
この時、異動者とより親しい人間の情報を採用します。

知人には、表面的な情報だけでなく内面的な良いところ将来性などをうまく伝えてもらいましょう。

また、希望先の人事担当者は当然、異動権者にも情報を入れるので勤務成績・経歴管理・クレペリンなど正規の人事情報も渡しておいた方がスムーズです。

一般隊員だと勤務評定結果を聞く機会はなかなかないので、経歴管理のコピーを準備しておくとよいでしょう。

 

④話が進めば人事の正規ルートで上申してもらう

希望先の人事担当者から好感触だと連絡があれば、正規の人事手続きを進めてもらいます。

まずは直属の上司・先任・人事陸曹に状況を伝えて、中隊長等人事権者面接をします。

 

中隊長等が了承すれば、あとは正規の上申手続きを進めてくれますので結果を待ちます。

最終的にダメと言われたら諦めましょう。

 

⑤部隊長等の承認が出れば異動決定

上申の流れを連隊~連隊を例にすると

師団管内の場合は
中隊長→連隊長→師団人事2部→希望先部隊→師団人事2部→師団長→異動決定
となります。

方面管内の場合は方面総監部人事2部まで行きますし全国規模異動になると陸幕まで絡みます。

どのタイミングでけっちんを喰らうかわかりませんし、決まっていた調整が突然白紙になることも頻ぱんにあります。

 

そういったハードルを無事に越えて、内示を受けたならば晴れて異動決定となります。

また逆に、あなたが部隊長操縦手などをしていたなど『知人=高級幹部』という場合には『鶴の一声』で決まることは多々あります。

 

以上が『知人経由で調整する』パターンです。

こんな都合のよい知人はいないという場合は次の『上級司令部等下番時の異動』を利用してみてください。

 

上級司令部等下番時の異動を利用する

上級司令部等での勤務下番時の『希望異動先を選べる』という恩赦的措置を利用するパターンです。

◆メリット
・正規人事ルートでピンポイントに希望先が選べる
・圧倒的な強制力が働く

◆デメリット
・上級司令部等での勤務実績が必要

◆向いてる人
・上級司令部で勤務できる特技がある
・とにかくガマンできる

 

【上級司令部等下番時の異動を利用する流れ】

①希望先の異任権者下の直属司令部等に異動する

このパターンの強みは『異任権者に直接承認を受ける』という部分なので、恩恵を受けるには希望先の異任権者のお膝元で勤務する必要があります。

・希望先が師団管内
→師団司令部、師団直轄部隊(付隊)など

・希望先が方面管内
→方面総監部付隊、方面直轄部隊(教育隊、地方協力本部、業務隊など)など

・希望先が全国規模異動
→陸上幕僚監部、方面総監部、大臣直轄部隊(学校、研究本部など)など

まずは希望先を決めて、職務に必要な特技を保有しておく必要があります。

 

若手陸曹の場合は、教育隊助教指揮官ドライバーなどが勤務しやすいかと思います。

 

②ひたすらガマンしてお勤めを果たす

お膝元での勤務が決まったなら、あとはひたすら時間が過ぎるのを待ちます。

上級司令部では勤務の基準年数が異任通達で示されており、方面直轄部隊では勤務期間6年が基準でした。

(あくまで基準なので私のように勤務期間2年で抜ける人間もいれば、10年以上居座り続ける方もいます。)

 

司令部は異任権者の鶴の一声が毎日のように響き渡っているため、朝令暮改的な動きはザラにあります。

しかも上級部隊と指揮下部隊の板挟みなので、調整力がないと組織の運用を止めてしまいます。

また、基本的に専門職域になので、上級司令部に上がれば上がるほど職務の幅は『広く浅く→狭く深く』となり、もし合わない職務に配置された場合に逃げ場がなくなります。

 

ただ、合う人はすごく居心地が良いそうなので、一概に勤務環境が悪いとは言いません。

こればかりは実際に勤務してみないとわからないので自己判断になります。

 

③希望先へ調整してもらう

無事に勤務期間を全うして後任者が見つかったならば、いよいよ希望先への異動調整になります。

ちなみに人気のない職務や専門職域などで交代要員が見つからない場合、後任者を自分で探さなければずっと抜け出せないという無間地獄にハマる場合があります。

 

正規の人事ルートを通じての調整なので、希望先からの返答は比較的早いです。

ただ、希望先に絶対に行けるかと言うとそこは希望先部隊長の裁量によります。

あなたの司令部での評判が良く、特技と能力が希望先とマッチしていれば受け入れられることが多いです。

が、そうでない場合は断固として断られます

【断られる隊員の一例】
・司令部勤務時に希望先の職務担当者と揉めていた
・希望地域の所在部隊が普通科連隊しかないのに体力検定に受からない など

第1希望先への調整がダメならば、あなたの意志を確認して必要なら第2希望、第3希望へと調整を進めてくれます。

 

異任権者の承認が出れば異動決定

無事に希望先から受け入れの報告があり内示を受ければ異動決定です。

 

ただ、同時に後任者が決定していないと異動が白紙に戻る場合があるので、内示までは気は抜けません。

 

以上が『上級司令部等下番時の異動を利用する』パターンです。

調整開始の時期はいつからか?

ここでは『准曹士の異動』についての説明します。

自衛官の異動には不定期異動定期異動があります。

※人事的には『異任』という言葉も使われますが、一般的な『異動』と同じ意味と考えてください。

 

定期異動の調整開始時期

定期異動は前期後期に分かれています。

・前期:8月1日付
・後期:3月23日付

 

当年度の異任通達は前年度末頃に発簡され、当年度前後期の上申時期などが示されます。

当年度の異任通達が届いてから作業を開始すると絶対的に間に合いませんが、基本的に通達の内容は例年通りで大きな変更はないため、前年度異任通達を参考に上申日から逆算して調整を開始します。

 

連隊での業務を例に前後期の調整時期について説明します。

【前期の調整時期】

前期の上申時期:4月下旬~5月上旬(GW前後)

当年度の経歴管理調査書を作成する2月中旬から異動調整が始まります。
①経歴管理から異動希望者を抽出
②2月中:中隊→連隊に異動希望者報告
③3月上旬:師団司令部から当年度の異動枠の割り振りを受領して中隊に提示(全国異動枠と師団管内枠)
④3月下旬:中隊長面接等で異動枠と希望者をマッチング(全国異動枠を優先)
⑤4月中旬:連隊人事班で取りまとめて連隊長の承認受け
⑥上申期日までに正規文書で報告
⑦全部の異動枠決定しなければ内示日直前(場合によっては内示日以降)まで調整継続
内示日:7月1日
異動日:8月1日付

 

【後期の調整時期】

後期の上申時期:1月上旬(年明け)

当年度の経歴管理調査書を作成する2月中旬から異動調整が始まります。
①経歴管理や面談から異動希望者を抽出
②11月下旬:中隊→連隊に異動希望者の変更報告
③12月上旬:師団司令部から当年度の異動枠の割り振りを受領して中隊に提示(全国異動枠と師団管内枠)
④12月中旬:中隊長面接等で異動枠と希望者をマッチング(全国異動枠を優先)
⑤12月下旬:連隊人事班で取りまとめて連隊長の承認受け
⑥上申期日までに正規文書で報告
⑦全部の異動枠決定しなければ内示日直前(場合によっては内示日以降)まで調整継続
内示日:2月15日
異動日:3月23日付

 

【差出・受入部隊間の調整内容】

師団司令部と担当者レベルでデータで異動情報のやり取りをしているので、希望者が名乗り出た枠から順次報告して枠を抑えます。

調整が進み差出部隊と受入部隊が相互に了承すれば、その異動枠の調整は終了です。

<差出部隊>
異動枠の希望者がおらず人員が決まらない場合は師団を通じて師団隷下の他部隊と枠交換の調整をします。
それでも希望者が出てこない場合は命令によって異動者を指名します。

<受入部隊>
受入部隊が差出人員を受入拒否すると、差出部隊は新たに別の人員を調整して差出します。
受入部隊の受入拒否によって異動者が決まらなかった場合は、受入枠は延期(後期か次年度)になります。

 

不定期異動の調整開始時期

不定期異動は定年退職や病気・事故などによる交代時に発生します。

 

【定年退職の場合】

定年退職の場合は不足人員分を補充要望として上申しておきます。

定年日直近の定期異動付日(10月15日退職なら8月1日)の時点で補充要員を異動させて配置することが多いです。
(定年前は付配置になることが一般的で、ポストの空白期間を作らないため)

そのため定期異動の時期に沿って調整をします。

 

【病気・事故など不測事態の場合】

病気・事故など不測事態の場合は、回復の見込みがあるなら職務を空白にして代理者が業務を引き継ぎ復帰を待ちます。

職務の継続が困難な場合は、まずは部内異動で対応しつつ補充要望を上申しておき、次の定期異動時期に補充をします。

事前調整をする期間は読めません。

 

まとめ

今回は『希望の職務・地域に自ら人事調整する方法!』を紹介しました。

中期実員管理以降、全国規模異動しない自衛官勤務評価が上がらない昇任も昇給も序列下がるしと良いことがありません。

今は部隊にしがみつけていたとしても、近い将来には肩を叩かれて強制的に縁もゆかりもない地域に異動させられる可能性が高まります。

 

どうせ全国規模異動するなら

・やりたい職務に就ける
・地域手当が高い
・家族の住環境の良い
・観光や娯楽ができる

など、自分や家族にとってプラスになる環境自分で選んで行くべきです。

しょせん『人事はひとごと』ですので最終的に決めるのは自分の意志行動です。

 

今回紹介した調整方法は人事担当者司令部勤務者などは『知っている』ので実際に利用しています。

これも自衛隊が認めた異動の仕方なので、持っている武器は最大限に活用して有利な土俵で戦うことをおすすめします。

 

全国規模異動指定職務に従事するなど条件を満たすと『特別昇給の対象』になります。

これは『特別枠』と呼ばれる必ずもらえる特別昇給なので、どうせ異動するなら狙って特別昇給もしてしまいましょう!

また別の記事で紹介したいと思います。

 

 

最後までお読みくださり
ありがとうございました。

KOJI♪

 

【おすすめ記事まとめ】

2 COMMENTS

幹部自衛官

幹部自衛官の地本への異動で逆指名であった場合、異動できる確率はどれくらいですか?

返信する
KOJI@自衛官副業マイスター

幹部自衛官様
お疲れさまです。

人事的な視点でお答えします。
地本からの逆指名の場合、服務や家庭的な係累事項がなく本人も同意しているのであれば基本的には通ります。
イレギュラーな事例として、担当者レベルの打診であった場合、地本部長や所属部隊長がNOといえば白紙に戻ります。

もし、逆指名をお受けしたいならば、
直属の上司や人事を通じて所属部隊長に熱望する旨を伝えておくなど
外堀を埋めておいた方が有利になります。

参考にされてくださいm(_ _)m
(返信が遅くなり申し訳ありません。)

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です